ビデオカード増設-購入編 |
えー、以前からボヤいていますが。 筆者EmmettのPCは古いので、新しいモニタをつないだり、Rewriteのような、DirectX9.0完全対応必須のゲーム(直接の原因はピクセルシェーダー2.0への対応なので、DirectX9.0cをインストールしていても、古いビデオカードはNGです)をプレイしたりすることができません。 ↓Rewrite起動時のエラーメッセージ Direct3D のデバイスの作成に失敗しました。 詳細:ご使用のビデオカードがピクセルシェーダ 2.0に対応していません。 このアプリケーションを起動するには、ピクセルシェーダ 2.0に対応したビデオカードが必要です。 ![]() そこで先日からビデオカードの増設を検討し、一昨日Amazonで購入、本日届きました。 増設した結果、無事Rewriteの動作に成功したので、今日は、PCの拡張や自作を一切やったことのない私が、ビデオカード増設に奮闘した、その一部始終の前編をお見せいたします。 <ご注意> なにぶん初心者のため、誤った紹介をしている部分があるかもしれません。 筆者はこれで成功したので、致命的な間違いはないとは思いますが、万一この記事が原因で事故があっても、こちらは一切の責任を負いかねます。 あらかじめご了承ください。 ↓では、追記展開でスタート 【ビデオカードを選ぶ】 まず、自分のPCに接続し、使用できるビデオカードを見極めます。 なお、筆者は以下のサイトを利用しながら商品を比較、購入する機種を絞り込んで行きました。 <通販サイト> 価格.com Amazon <参考URL> ビデオカードの用語 ビデオカードの必要性と種類 ビデオカード増設してみた 《どこにつけるの》 ビデオカードなどのPC拡張カードをつけるのはココ↓ ![]() ![]() ご覧のように、やや大きなカードが入る必要があるので、基本的にデスクトップ、それも本体とモニタが別々の「セパレート」と呼ばれるタイプしか増設はできません。 《接続タイプ》 ではまず、PCのケースを開けてみましょう。 基本的にネジを数本緩めるだけだと思います。 しかし、その前にやることが3つ。 ・手を洗う(端子部分に皮脂がつくと問題です) ・鉄製品にさわる(精密機器ですから、静電気は厳禁) ・軽く掃除、コップを用意(小さな部品をなくしたらタイヘンです) さて、ビデオカードをPCへ接続するには、いくつかの接続タイプ(スロット形状)があります。 性能の悪い順に、PCI・AGP・PCI-Expressです。 まず自分のPCがどのスロットを搭載しているのか調べましょう。 これはマニュアルを見ればすぐに分かります。 筆者のPCのマニュアル↓ ![]() ご覧のように、私のPCはPCIタイプしか使用できません。 このPCIタイプはかなり古く、Windows2000よりも前の時代からあるようで、今ではすっかり時代遅れです。 最新のビデオカードをPCIでつないでも、実力を発揮できないらしいです。。 (というか、そもそも最新のビデオカードはすべてPCI-Expressスロットを使用する。) 《ロープロファイル?》 さて、ここで問題になるのが「ロープロファイル」 小さなタイプのPCにも接続できるように、端子部分の大きさを抑えたタイプのことです。 筆者が購入するときには、おれのPCはロープロファイルでないとあかんのか…?おっきくてもいけんのか…? と迷いましたが、皆さんには参考URLでお借りした、一目瞭然の写真をお見せします。 ![]() 金具の部分が12センチほどのものが普通のタイプ、8センチのものがロープロファイルですね。 《性能》 では、接続タイプがわかったら、いよいよ機種選びです。 まずはメーカーを選びましょう。 今、日本で流通しているビデオカードに搭載されているビデオチップは、ほとんどNVIDIAとAMDの二社製のみ。 このあたりは好みで選ぶもよし、どこかから評判を聞いてくるもよし。 私は用途が主にギャルゲなので、アスペクト(縦横)比維持拡大機能に定評のあるNVIDIAのGeForceシリーズにしました。 <参考URL> GPUの性能比較 チップの性能はここを参考にしながら選んでもらえばと思います。 さて、チップの種類を選んだら次に注目するのが、ビデオメモリ=VRAMです。 これはビデオカード専用のメモリのことで、古いPC(ビデオカードを搭載していない、いわゆるオンボードグラフィックの機種)ではPCのメインメモリの一部を使っているようです。 もちろん、メモリは大きいほうが高性能です。 また、メモリにも種類があって、一般に高価なビデオカードのほうが、転送速度の高い高性能なメモリを搭載しています。 また、もうひとつ、こいつは基本中の基本ですが、自分の持っているPCモニタにつなぐことのできる端子のついたビデオカードを選ばなければなりません。 PCモニタの端子として、現在主に使われてるのはアナログRGB D-Sub15pin(アナログ)とDVI-D(デジタル)です。 最近では、普通のテレビやPlayStation3などにも搭載されているHDMI端子(デジタル)を利用するPCも出てきているようです。 もちろんデジタルで接続した方が綺麗に映ります。 なお、DVI端子にはDVI-D(デジタル)DVI-I(アナ/デジ両用)DVI-A(アナログ)の三種類ありますが、最近はほとんどの商品がDVI-Dだと思います。(ちょっと自信ない) また、近年DisplayPortというモニタの端子が出てきているようですが、これについては筆者は知識がほぼゼロなので、気になる方はご自身で一度調べてみてください。 さらにもうひとつ、これはモニタとPC本体(箱)を、DVI-DやHDMIといったデジタル端子で接続する場合ですが、PCモニタが「HDCP対応」の場合、ビデオカードも「HDCP対応」のものでないと、著作権保護のためモニタに映像が映りません。 同様に、HDCP対応のビデオカードを利用するなら、モニタもHDCP対応でないといけません。 なお、これはD-Sub 15ピンなどのアナログ接続なら問題ありません。 <参考URL> モニタ接続端子の種類 《制限》 さて、お金があれば、もっともハイスペックなものを買いたくなりますが、ここで問題がひとつ。 PCのスペックが低すぎると、PCがビデオカードに追いつけず、故障することがあるみたいです。 そこで注目するのがPCの電源ユニット。 私は最初、コンセントプラグでも見るの?とか思いましたが違います。 さきほど開いたPCの中を見てみましょう。 ![]() ![]() 左半分を覆っているのがマザーボード。 自作PCはこいつとケース、CPUやHDDといったパーツを組み合わせて作っていくんですね。 ちなみに写真では、左下の黒いファンの中にCPU、右下のよくわからん穴あきのところがDVDドライブ、DVDドライブに隠れて見えませんがその下に重なってHDD。そして右上にある箱が、今問題になっている電源ユニットです。 ![]() この電源ユニットをよく見てみると、ラベルの一番下にTOTAL 250W MAXと書いてあります。 これが、このPCが消費できる電力の最大値です。 あまりにハイスペックで消費電力の大きなビデオカードをつなぐと、PC全体が電力不足に陥り、最悪ビデオカード以外の部品まで壊れてしまうというのです。 怖いですねー… そしてもうひとつ、チェックしなければいけないのが12V端子の容量です。 最近のハイスペックで消費電力の大きいビデオカードは、PCIなどのスロットに接続しただけでは電力をまかなえず、加えて電源ユニットから直接コードをつなぐものが多いようです。 このとき使用するのが12V端子です。 上の写真を見ると、+12.0V―――16.0A と書いてありますよね。 単純に P(W)=I(A)E(V) の公式に当てはめると、192Wまで12Vの端子に繋ぐことができる計算になります。 <参考URL> ビデオカードと電源容量について ただ、あいにく筆者Emmettは消費電力の小さな昔のビデオカードを増設したので、PCIにつなげばそれでOKだったため、このあたりのことは良くわかりません。 申し訳ありませんが、必要な方は自分で調べてください。。 さて、このように、単に高性能なものを選んでしまっては、PC本体を壊してしまいかねません。 しかし、自分のPC身の丈にあったビデオカードを選べば問題はありません。 こんな便利なサイトがあるんですよ。 <参考URL> 消費電力皮算用 でも、自分のPCに入っているCPUなどのパーツが分からないのではどうにもなりませんよね。 そこで今度は、自分のPCのスペックを調べましょう。 スタート>「ファイル名を指定して実行」を選んでください。 「ファイル名を指定して実行」がない場合は… スタートボタンの上で右クリック>「プロパティ」>「スタートメニュー」タブ>「カスタマイズ」>「詳細設定」タブ>[スタート]メニュー項目>[ファイル名を指定して実行]コマンド にチェックを入れ、OKボタンを押します。(OKボタンは二回出ますね。) 「ファイル名を指定して実行」を選んだら、そこに『dxdiag』と入力し、OK. するとOS(Windows○○)やプロセッサ(=CPU)、メモリの容量などが出ます。 また、「ディスプレイ」タブの「デバイス」では、現在搭載しているビデオカードの詳細が分かります。 この「ディスプレイ」タブの「デバイス」に表示されている「メモリ合計」というのが、ビデオカードの処理用のメモリ、すなわちビデオメモリ=VRAMというヤツです。 先ほど紹介したように、ビデオカードを選ぶにあたって、このVRAMも重要な項目です。 さて、PCのスペックが分かったところで先ほどのリンク先の出番です。 まず、もっとも電気を食うCPUの消費電力を調べます。私の場合、Intel CeleronDの2.93GHzで84W。 PCの電源容量250Wのうちの84W。なかなかに容量食いです。 そして、自分が買いたいと思っているビデオカードの容量も調べます。 私が買いたかったGeForce8400GSなら36W。 そして、HDD、DVDドライブ…と消費電力を調べて行き、その合計とPCの電源容量を比較するわけです。が。 HDDやDVDドライブの型番なんて知りません。 いや、まぁPCケース開けたところに書いてあるのかもしれませんが、いちいち調べるのはメンドクサイ。 そこで必殺技・テキトーです。 HDDは見たところ平均30Wくらい、DVDドライブは、25Wくらいか。メモリは2枚なんで10Wくらい… ふむふむ。 あ、ちなみに消費電力は基本的に電源容量の7~8割位におさえるようにしましょう。 さらに、電源が年々劣化して、電源容量が表記されているより減っているということもあるみたいです。 さぁ、合計は……185W 電力の計算をはしょっている部品もあるので、これよりも消費電力が高い可能性も十分にあります。 その上、4年前のPCですから、上に書いたように電源の劣化も考えられます。。 ちょっと心配か…? そこで、1万円以下かつDirectX9.0に対応しており、DVI端子のあるものの中で、もっとも消費電力の少ないビデオカードを選びました。 ちなみに、8800円ほどで、消費電力22WのGeForce6200です。 古いものなので、どこのお店も「問い合わせ」で、在庫有りの表示をしているのはAmazonだけでした。 さすがは「地球上最大の品揃え」 いつもお世話になってます。m(_)m ちにみにAmazonのロゴの下、AとZの間についている矢印は、AtoZ何でもそろうって意味があるのだとか。 ![]() ただ、Amazonは電気製品に関しては今ひとつ評判がよろしくない様子。 倉庫の温度が高いので、保存状態が悪いものがあるとか。 もっとも、筆者Emmettは、今まで本、ゲームやCD/DVDを始め、HDDやマウス、さらに今回のビデオカードなど、何十回も利用したことがありますが、不良品はほとんどありませんでした。 一度だけCDの歌詞カードが破れていたことがありましたが、交換手続き(完全オンライン)をすると、こちらが不良品を返送するよりも前に良品を送ってくれました。 そもそも歌詞カードの破損はAmazonの非ではありませんが、非常に満足な対応でした。 それでも気になる方はこのあたりを参考にして、それで嫌なら他のショップを利用しましょう。 <参考URL> Amazonの倉庫で働いてる俺に質問 Amazonの評判at価格コム さて、話をビデオカードに戻しますが、ここで私と同じように古いビデオカードしか利用できない状況になった人に朗報があります。 電源容量の少ない、古いPCを使っているあなた。 もしかしてPCI接続ではありませんか? PCI接続は前述の通り、性能の悪い時代遅れな規格なので、今後絶滅の一途をたどります。 今回、PCIの高性能なビデオカードを購入しても、次にPCを買い換えたときにはまず使えません。 PCI接続の端子は新しいPCにはついていないことが多いようですし、何よりPCI接続では高価なビデオカードも、その性能を存分に発揮できず、宝の持ち腐れになりかねません。 (参考までに、PCゲーム『Hello,good-bye』の動作環境みたいに「PCI-Express接続であること」「AGP接続・PCI接続では快適なプレイを保証できない場合がございます」なんて特記してあることも。。) ![]() 私のように、Rewriteやりてー、とか、意地でもデジタル接続したいんだーいっていうためだけにビデオカードを買う人は、ハイスペックなものはスッパリあきらめましょう。 どうしてもハイスペックがいいんだーい!っていうブルジョワな方は、さらっと新しいPCくらい買いましょう。 しかし、金がないけどハイスペックなビデオカードをつけることができないわけではありません。 自作PCの知識を身につけて、高性能な電源に付け替えましょう。 もちろん、メーカー製PCの場合は保障やサポートの対象外になりますのであしからず。 もっとも、そこまでするなら自作PCを一から作るのもありかもしれません。(自作すれば、メーカーPCより安価に、自分のPCの使用用途に合わせた、よりハイスペックなマシンを作れる場合もあるみたいですよ?) そして最後にひとつ、これはもうどうしようもない気がするのですが、まれにPCと、ビデオカードまたはビデオカードのドライバとの相性問題があるようです。 ネットで調べれば出てくるかもしれませんが、私はチェックしていません。 万一自分のPCで動作しなかった場合は、ヤフオクとかで売ればいいかなー、と思っていました。 結果的に、無事動作したので問題ありませんでした。 さて、ビデオカード選びはここまでです。 次回、AmazonからやってきたビデオカードをPCに搭載します。 なにせ知識がないもので、ここからがまたタイヘンでした… 後編(導入編)はコチラ
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この記事に対するコメント |
Rewriteで同じ目にあったものです。。。 同じビデオカードの原因で、調べてたらここにたどり着きました。 とても分かりやすくてビックリです! とても参考になりました。 金ないなぁ 【2011/07/03 18:55】 URL | nasake #- [ 編集] Re:
nasakeさん、コメントありがとうございます! お役に立てたようでなによりです。 金は…ないですねぇ…(遠い目 なにはともあれ、nasakeさんが、一時も早くRewriteがプレイできるようお祈りいたしております。。 【2011/07/04 21:23】 URL | Emmett(管理人) #ZGh9VqZw [ 編集] |
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Author:Emmett
【生態】
えめっと。
近畿圏に生息、ついにティーンエイジャーを卒業してしまった男。
【趣味嗜好】
オタク、Keyファン。
主にergクラスタだが、AngelBeats!以来アニメも見る。
そろそろ新しいPC組みたいなー、と思っている今日この頃。
詳しくはココ
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