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RemoteBootWOLで、iPhoneから自宅のPCを遠隔起動する

TeamViewerやSplashtopといったリモートデスクトップアプリを使ったり、Windows標準のRDPとVPNを組み合わせることで、自宅のPCを遠隔操作している方はいらっしゃいますか?

これらの技術の弱点として、そもそも操作対象のPC(以下メインPC)の電源が付いていないといけませんよね。
今日は、Wake On LAN(以下WoL)を用いて、iPhoneからメインPCの電源をONにする方法を紹介します。

用いるのは、「RemoteBoot WOL」というiOS向けアプリ。
2015-08-16remotebootwol.png

以前、NECの無線LANルーター「Aterm PA-WG600HP」 に搭載されているWoL機能を用いた方法を紹介しましたが、今回は一般のWoLアプリを利用します。

【ブログ内 過去記事】
NEC無線LANルーターのWoL機能&TeamViewerで、外出先から自宅のPCをリモートデスクトップ

ローカルのPCを電源ONにする


iPhoneが、メインPCと同じネットワークに繋がっている場合はごく簡単です。


必要条件は…
《条件1》iPhoneとメインPCが同じネットワークに接続されている
(iPheoneを自宅のWiFiに接続する。また、メインPCが同一ネットワーク上にあること。)
《条件2》メインPCが、有線でネットワークに接続されている
(WoLは、基本的に有線でLANケーブルが刺さっているPCでないと使えません。WiFi/無線LANはNG。)
《条件3》メインPCに、WoLの設定が行われている
(ほとんどの場合デフォルト設定でWoLが使えるようになっていますが、場合によってはBIOSやネットワークアダプタの設定が必要。)

《条件3》メインPCに、WoLの設定が行われている

この設定については、冒頭に挙げた過去記事で詳しく紹介しています。
リンク先【6】【7】【8】の手順を行ってください。

NEC無線LANルーターのWoL機能&TeamViewerで、外出先から自宅のPCをリモートデスクトップ


以上がそろっていれば、あとはiPhone側の設定だけ。
2015-08-16 071933

Name:自分が分かればなんでもOK。
MAC:メインPCの、有線LANポートのMACアドレス。物理アドレスともいう。メインPCでコマンドプロンプトを起動して、 「ipconfig /all」とか打てば出てくる。
Broadcast:ローカルPCを電源ONするときは、チェックを入れておく。
IP:ローカルPCを電源ONするときは、「255.255.255.255」でOK
Port:ローカルPCを電源ONするときは、特に意味をなさない。なんでも好きな数字入れておけばOK.ただ、空白だとエラーが出ましたw

(※MACアドレスの調べ方は、冒頭に挙げた過去記事で詳しく紹介しています。)


設定を済ませて「BOOT」を押せば、メインPCがスリープ/電源OFFの状態から起動するはずです。
参考までに、Broadcastのチェックを外して、IPに具体的なローカルIPアドレス(例:192.168.~~)を入れてもWoLに成功しました。ルーターのARPテーブルにキャッシュが残ってたからかな?
自宅のPCをネット経由でパワーオンして使う
ルータ越えWOL
インターネット経由でのWakeup On LANに挑戦

ただ普通に考えて、iPhoneがメインPCと同じネットワークに接続しているということは、iPhoneを操作する人間はメインPCの近くにいるわけで。(VPN使ってる場合はその限りではありませんが)
なにもWoLとか使わずに、PCの電源ボタン押せばいいじゃん、って感じですよねw

外出先から、自宅のPCを電源ONする


というわけで、次は外出先から、自宅のPCの電源をONにする方法です。
ただ、ちょっとハードルは上がります。

《条件1》メインPCが、有線でネットワークに接続されている
(WoLは、基本的に有線でLANケーブルが刺さっているPCでないと使えません。無線LAN/WiFiはNG。)
《条件2》メインPCに、WoLの設定が行われている
(ほとんどの場合デフォルト設定でWoLが使えるようになっていますが、場合によってはBIOSやネットワークアダプタの設定が必要。)

《条件1、2》は、先ほどと同じ。

《条件3》自宅の固定回線が、グローバルIP契約であること
(集合住宅などで、ルーターにプライベートIPアドレスが割り振られている場合は、もはやどうしようもありません。)

▼プライベートIPアドレス契約とは

IPアドレスには、グローバルIPアドレスとローカルIPアドレスがあります。
グローバルIPアドレスは、同じ数字は世界に一つしかありません。

一般的には、このグローバルIPアドレスがルーターに割り当てられています。そしてルーターが、ローカルIPアドレスを、複数の機器(PCやスマホ)に割り当てます(DHCP)。
こうすることで、ひとつのグローバルIPアドレスを利用して、複数の機器でインターネットにアクセスします。数に限りがある、貴重なグローバルIPアドレスを節約できるわけですね。

ところが、集合住宅などでは稀に、グローバルIPアドレスが各家庭(のルーター)に割り当てられない、プライベートIPアドレス契約になっている場合があります。
プライベートIPアドレス契約とは

この場合、グローバルIPアドレスを持っていて、さらに各家庭にプライベートIPアドレスを配布しているルーターには、個人でアクセスできないため、ポート開放の作業ができず、WoLは利用できません。


▼見分け方

ご自宅のルーターの管理画面から、WAN側のIPアドレスを確認すれば、インターネット契約がグローバルIP契約か、プライベートIP契約か見分けることができます。

管理人が利用している「Aterm PA-WG600HP」の場合…
ルーターの管理画面"クイック設定Web"にアクセスし、情報→現在の状態→拡張表示→接続先1 状態→WAN側IPアドレス を確認します。
guro-gbaruIP150826.png

このWAN側IPアドレスが、「192.**」「172.**」「10.**」「100.**」のいずれかの場合、プライベートIPアドレス契約である可能性が高いです。
(2重ルーターなど、一般的でないインターネット環境になっている可能性もありますが)

ちなみに、このWAN側アドレスがグローバルIPアドレスと一致している場合は、まず間違いなくグローバルIPアドレス契約です。
きちんと設定を行うことで、WoLが利用可能になります。

現在のグローバルIPアドレスは、以下のサイトなどにアクセスすると分かります。
グローバルIP確認


話を戻して…
《条件4》自宅のルーターに適切な設定がなされている
(WoLのマジックパケットが、メインPCまで届くように、ポート開放/ポートマッピング/ポートフォワードの設定を行います。)
《条件5》DDNSが使える or 固定IPアドレス契約を利用している
(グローバルIPアドレスが分からないと、外出先からのWoLは出来ません。)

一番の難関は《条件5》DDNSが使える or 固定IPアドレス契約を利用しているですね。


▼DDNS(ダイナミックDNS)とは

そもそもWoLは、マジックパケットという特殊なパケット(FF:FF:FF:FF:FF:FFに続けて、対象のMACアドレスを16回送信する)を、電源がOFFになっているPCに送り込み、そのパケットに反応したPCが起動する、という仕組みです。
このマジックパケットの送信先が分からないことには、どうしようもないわけですね。
Chromeリモートデスクトップで外から自宅PCを使ってみる

で、送信先は"インターネットの住所"ことグローバルIPアドレスで指定するのですが…
困ったことに、このグローバルIPアドレスは、時々変わってしまいます。

そこで必要になるのが、DDNSと呼ばれるサービス。これは、住所が変わったときに、「新しい住所は~~だよ」って逐一報告するサービス。

大まかに言うと…
インターネットにはDNSという、いわば電話帳が存在します。
google.co.jpにアクセスしたいとき、DNS(電話帳)にipアドレス(住所or電話番号)を聞きます。
で、教えてもらったipアドレスを元に、googleのサーバーにアクセスするわけですね。

DDNSを利用すると、ipアドレス(住所or電話番号)が変わったときに、DNSに逐一報告(電話帳を更新)するので、ipアドレスが変わっても、google.co.jpという文字列だけ知っていれば、問題なくアクセスできるというわけ。


DDNSを利用するには主に2つの方法があります。

(1)DDNS機能を搭載したルーターを利用
(2)自宅に常時起動するPCを用意してDDNSクライアント(例:DiCEなど)をインストールし、無料のDDNSサービスと併用する

あと、グローバルIPアドレスが変わらず固定なら、そもそもDNSとかいらないんじゃね、ということで
(3)インターネット契約で「固定IPアドレス契約」をする
のも対策の一つ。まず間違いなく有料オプションなので、ISP(インターネットサービスプロバイダ)に問い合わせてください。

実際の手順


今回は、(1)DDNS機能を搭載したルーターを利用 して、WoLを実現します。
管理人が利用しているルーターは、NECの「Aterm PA-WG600HP」

本機には、「ホームIPロケーション」という、無料で利用できる簡易DDNS機能が搭載されています。
この機能では、本格的なDDNSとは異なり、URLが「~~.aterm.jp」に固定され、任意に設定できません。

http://121ware.com/product/atermstation/product/warpstar/wg1800hp2/



有料のDDNSを契約すれば、任意の文字列を指定することもできますが、まぁ不要ですね。

http://121ware.com/product/atermstation/product/warpstar/wg1800hp2/




設定方法も比較的簡単。

【1】無線LANルーターの"クイック設定Web"に接続する

購入時に付属していた取扱説明書を見てください。
「Aterm PA-WG600HP」の場合、WEBブラウザを起動して、アドレスバーに 192.168.10.1 と入力すればアクセスできます。

クイック設定Webにアクセスすると、アカウント認証が表示されます。
本機の場合、アカウント名は admin です。
パスワードは、無線LANの初期設定の際にユーザーが設定しているはずなので、各自入力してください。
gazou150517a.jpg

こんな画面が表示されればOK.
gazou150517b.jpg


【2】"ホームIPロケーション機能"を有効にする

クイック設定Webで、詳細設定→その他の設定→ホームIPロケーション設定→ホームIPロケーション機能 「使用する」にチェックを入れる。
「設定」ボタンをクリックし、「保存」ボタンをクリックする。
gazou150517c.png


【3】"ホームIPロケーション名"をメモしておく

クイック設定Webで、情報→現在の状態→ホームIPロケーション名 の文字列(xxxxxxxxx.aterm.jp)をメモしておいてください。
この簡易DDNS機能を用いて、今後WoLを利用することになります。


【4】ポートマッピングの設定をする

ここからは、冒頭に挙げた 《条件4》自宅のルーターに適切な設定がなされている の説明です。
ポートマッピング(ルーターの製造元によっては、ポートフォワード、ポート開放などの名前で呼ばれています)の設定を行います。

クイック設定Webで、詳細設定→ポートマッピング設定を開き、「追加」をクリック。
150816-portmapping2.png

さらに、各項目を入力します。
150816-portmapping3.png

LAN側ホスト:WoLで起動したいメインPCのIPアドレスを入力。(メインPCのローカルIPアドレスが変わると困るので、必要に応じて、あらかじめ詳細設定→DHCP固定割り当て設定 を行い、ローカルIPアドレスを固定しておくと良いかもしれません)
プロトコル:WoLでは、UDPを利用します。UDPはTCP/IPと異なり、送ったら送りっぱなしのプロトコルで、途中でパケットが損失しても分からない一方、仕組みは簡単という特徴があります。
ポート番号:1024~65535の間で好きな値を設定してください。あまり使われないポート番号の方が、セキュリティ上好ましいのでは。ある程度数字が大きい方が、すでに利用中のポートとかぶる可能性が少ないので安心です。
優先度:ポートマッピングを複数設定した場合の優先度です。今回は1個しか設定しないので、何でも構いません。

入力が完了したら、「設定」ボタンを押してから、「保存」をクリックしておきましょう。


【5】iPhone側の設定

最後に、iPhone側の設定を行います。
「RemoteBoot WOL」アプリを起動してください。
2015-08-16ip1.png

Name:手順【3】でメモした、ホームIPロケーション名を入力。HTTP通信ではないので、http://とかは不要。
MAC:メインPCの、有線LANポートのMACアドレス。物理アドレスともいう。メインPCでコマンドプロンプトを起動して、 「ipconfig /all」とか打てば出てくる。
Broadcast:インターネット経由で電源ONするときは、チェックを入れておく。
IP:入力しない。ホームIPロケーションを用いて、DNSに毎回聞きに行く。
Port:手順【5】で指定した、ポート番号を入力。


【6】WoLの実行

最後に、「Convert hostname to IP」をタップ。
すると、IPの欄に、DNSに教えてもらったグローバルIPアドレスが勝手に入力されるので…
2015-08-16ip3.png

画面下部の「BOOT」を押せば、自宅では、メインPCがひとりでに起動しているはずです。
iPhoneのWiFiをオフにして、LTE回線から起動できるかテストしてみましょう!


▼ホスト名を用いる際の注意!

今回用いた「RemoteBoot WOL」というアプリは、トップ画面にも「BOOT」ボタンがあります。

しかし、DDNSを用いる場合、毎回「Convert hostname to IP」を押す必要があるので、トップ画面の「BOOT」を押しても、一向にWoLが実行できません。
2015-08-16ip5.png

管理人はこの罠にはまって、しばらく「なんで起動せーへんのや!」と半ギレでしたw

毎回、一旦設定画面を開いて「Convert hostname to IP」を押してから「BOOT」する必要があるので、ご注意ください。


▼クライアントがWindowsのとき

今回は、iPhoneで「RemoteBoot WOL」というアプリを用いて、メインPCを起動しました。
もちろん、WindowsにもWoL用のソフトウェアは数多くあります。

一例として、「WOL Controller」の使い方を紹介しておきます。
リモート電源操作ソフト「WOL Controller」

スタンダード版とサーバー版の2種類が公開されていますが、今回はスタンダード版を用います。
①WANグループの作成
WOLctrl-01.png

②適当な名前、ホストネーム、ポートを入力
WOLctrl-02.png

③空白をダブルクリックして、適当な名前と、MACアドレスを入力
WOLctrl-03.png

④チェックを入れて、「送信」ボタンをクリック
WOLctrl-04.png

「OneDriveを使ってこのPC上のファイルにアクセスする」と組み合わせて活用


そうえいば、先日リリースされたWindows10では、Microsoftが提供するクラウドストレージのOneDriveを有効にしていれば、WEBブラウザから遠隔地のPCに保存されているデータにアクセスすることができます。

ネットワーク図150816h
(Windows7にOneDriveクライアントをインストールしても利用可能。しかし、なぜかWindows8/8.1は利用不可。)

もちろん、対象となるメインPC(Windows10/7)は電源が入っている必要がありますので、WoLはそこでも活用できそう。
ただ、この場合だと利用終了後に、メインPCの電源をOFFにする手だてがありません。まぁ、自分が帰宅するまで電源ONのまま放置するしかありませんねw

この機能は、メインPCのOneDriveの設定で「OneDriveを使ってこのPC上のファイルにアクセスする」にチェックを入れると使えます。
OneDrivve150816-konoPC3.jpg

これで、WEBブラウザから、まるっとPC内のファイルすべてにアクセスできるようになります。

すごく便利ですが…
外出先のPCを使った後、うっかりOneDriveからログアウトし忘れたりすると、他人に好き放題されてしまいます。

OneDrive利用時に限らず、他人や共用のPCを使うときは、ブラウザのプライベートモードを使うなど、十分に注意しながら利用しましょうね。
InPrivate ブラウズ - InternetExplorer
シークレット モードでプライベート ブラウジングを行う - GoogleChrome

もはや常識レベルですが、Microsoftアカウントの2段階認証も利用しましょう。
Microsoft アカウント:マイクロソフトが提供する2段階認証アプリを使ってセキュリティを強化しよう!


また、OneDriveを利用しない場合でも、WoLを利用すれば、リモートデスクトップを使うとき、外出時にPCをONにしておく必要がなくなります。
DDNSを利用できるかどうかが一番のネックになりそうですが、使える環境にある方は、ぜひWoLを活用してみてくださいね。

【ブログ内 過去記事】
NEC無線LANルーターのWoL機能&TeamViewerで、外出先から自宅のPCをリモートデスクトップ

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