NEC無線LANルーターのWoL機能&TeamViewerで、外出先から自宅のPCをリモートデスクトップ |
リモートデスクトップとはこんにちは。 皆さんは、「リモートデスクトップ」という言葉をご存知でしょうか。 リモートデスクトップとは、PCを、スマホやタブレット、あるいは別のPCから"遠隔操作"する技術のことです。 これを利用すれば、スマートフォンには対応していないゲーム(艦これやエロゲ)を、布団の中で寝ながら(方法②を利用する場合、なんと外出先からでも)プレイする…なんてことも可能になるわけです。 ◆自宅のPCをスマートフォンやタブレットで操ろう!高速モバイル時代のリモートデスクトップ事情 ![]() (スマホでWindowsが動いている…訳では、ない。WindowsのPCを、スマホから"遠隔操作"しているのだ) [方法①] Windows標準搭載のRDP機能を使って、自宅の中でリモートデスクトップを利用する自宅の中であれば、無線LANルーターさえあれば比較的簡単に環境を構築することができます。 【操作端末】と【メインPC】が、ルーターを介してつながっているようなネットワークが自宅にあればそれでOK. ![]() 操作されるメインPC(サーバー、ホスト)→以下、【メインPC】 操作するスマホ、サブPCなど(端末、クライアント)→以下、【操作端末】 ただし、この[方法①]を利用するには、【メインPC】が、WindowsのProエディションである必要があります。 具体的には、Windows7 Professional、Windows7 Enterprise、Windows7 Ultimate、Windows8 Pro、Windows8.1 Proなどが必要。 Windows7 HomePremiumや、(無印)Windows8、(無印)Windows8.1では利用できません。 ※あくまで【メインPC】の制限。 【メインPC】がProエディションなら、【操作端末】はスマホだろうが、Windows7 HomePremiumだろうがなんだろうがOKです。 【メインPC】がProエディションでない場合は、この[方法①]は使えないので、[方法②]を利用してください。 なお、Windowsのエディションは、コントロールパネル→システムとセキュリティ→システム から確認できます。 ![]() リモートデスクトップの具体的な手順は、こちらのサイトとか参考に。 まずは【メインPC】でリモートデスクトップを有効にして、次に【操作端末】にアプリをインストール、設定する流れです。 ◆MicrosoftのAndroid&iOS用のリモートアプリ「Microsoft Remote Desktop」 手順4だけ少し解説を加えておくと… Connection name:判別しやすい名前を付けておいてください。 PC name:【メインPC】のIPアドレスを入力します。 User name:【メインPC】の、ユーザーアカウントのユーザー名とパスワードを入力します。 (Windows8で、Microsoftアカウントでログインしている場合は、Microsoftアカウントのメールアドレスとパスワード) ![]() ▼IPアドレスを確認するには… IPアドレスは環境によって違います。 以下の手順で確認してください。 ・Windows10の場合… タスクバーの右端、通知領域のネットワークアイコンをクリック→該当するネットワークをクリック ![]() さらに該当するネットワークを選択すると、以下のような画面が表示されます。IPv4アドレス がIPアドレスです。 ![]() ・Windows8の場合… チャーム(右端の黒いやつ)→設定→(下段の左上)ネットワーク→接続設定の表示 ![]() (該当するネットワークをクリック)→(プロパティ)IPv4アドレス がIPアドレスです。 ![]() ・Windows7の場合… スタート→コントロールパネル→ネットワークとインターネット→ネットワークと共有センター→接続:の右側のリンク(名前は環境によって異なる) をクリック。 ![]() 詳細→IPv4アドレス がIPアドレスです。 ![]() ・その他の方法 コマンドプロンプトを起動し、 ipconfig /all と入力、Enterを押して、イーサネットアダプター→IPv4アドレス からも確認することができます。 ![]() ▼【操作端末】がWindowsの場合 以上は【操作端末】がスマホ・タブレットの場合の接続手順です。 【操作端末】は、スマホ・タブレットに限らず、Windows搭載PCでもOK. Windowsを【操作端末】として利用する場合は、スタート→すべてのプログラム→アクセサリ→リモートデスクトップ接続 から行います。 ![]() ![]() (左:Windows8/8.1の場合 右:Windows7の場合) この場合、アプリのインストールは必要ありません。完全にWindowsの標準機能だけで完結させることが可能です。 ![]() なお利用終了後は、一応【メインPC】の設定を「このコンピューターへのリモート接続を許可しない」に戻しておいた方が良い気がします。 ![]() ▼(参考)RDPでも、外出先からリモートデスクトップを利用することは可能 実は、このRDP(Remote Desktop Protocol)機能を利用して、外出先からリモートデスクトップ機能を利用することは可能です。 ただ、ポート開放やファイヤウォールといった複雑な設定が必要なうえ、自分以外の人間にPCをリモートデスクトップで遠隔操作される…といったセキュリティ上のリスクも高くなります(一般的にはVPNと併用するようです)。 ◆簡単なパスワードでRDPを空けておいたら、数時間でハッキングされマイニングツールを仕込まれた話 外出先からリモートデスクトップを利用したい場合は、以下の[方法②]のように、TeamViewerをはじめとする、専用のリモートデスクトップアプリを利用するのが簡単でおすすめです。 [方法②] TeamViewerを使って、自宅の中でも外でもリモートデスクトップを利用する[方法①]では、Windows標準搭載のRDP機能を使いました。 ただ、先に述べたように、RDP機能を利用するには【メインPC】がProエディションである必要があります。 Windows7 HomePremiumや、(無印)Windows8、(無印)Windows8.1を【メインPC】として利用したい場合は、リモートデスクトップ専用のアプリを利用しましょう。 初心者向けの鉄板は"TeamViewer"でしょうか。 リモートデスクトップ専用のアプリとしては他にも、中級者向けに以前から評価の高い"Splashtop"や、GoogleChrome上から利用できる"Chrome Remote Desktop"、Googleアカウントで簡単に設定ができる"PocketCloud"などがあります。 アプリによっては日本語入力に難のあるものもあるようですが… 【メインPC】がWindows8ならば、デスクトップ画面下のタスクバーを右クリック→ツールバー→タッチキーボード にチェックを入れれば、タッチキーボードで日本語入力も可能になると思います。 具体的な手順は、こちらのサイトとか参考に。 ◆「艦これ」を外出先でも快適にプレイするための4Gamer的解決方法。乗り越えるべきハードルは1つだけだ ◆いつでもどこでも“艦これ”がプレイできる環境を持ち歩こう いやはや、艦これ流行のおかげで、リモートデスクトップ関連の情報が手に入りやすくなって助かるわ… 少しだけ解説を加えておくと… ・使用中のID:【操作端末】にこの番号を入力することで、【メインPC】に接続する。 なお、TeamViewerアカウントを作成した場合は、アカウントにログインすれば【メインPC】が一覧に表示されるので、"使用中のID"は不要な模様? ・パスワード:上記のサイトでは、「ワンタイムパスワードなので忘れてもOK」と解説されています。TeamVieweを再起動すると変わります。 知り合いに自分のPC操作してもらって、問題を解決してもらう…というような時に使うパスワードですかね。Skype等で会話しながら、お互いのPCを操作する時に使うイメージでしょうか。 ![]() 通常は、「無人アクセス」の設定で作成した「個人的なパスワード(無人アクセス用)」を使うことになります。 【メインPC】には、個人的なパスワードを設定しておきましょう。【操作端末】の個人的なパスワードは、空欄のままでかまいません。 設定画面で「簡易アクセスを許可」にチェックを入れておくと、TeamVieweアカウントにログインすれば、個人的なパスワードは初回のみの入力でOKになります。 ![]() ちなみに、この[方法②]でTeamViewerを使った場合… 自宅の中だけでなく、自宅の外からも【メインPC】にリモートデスクトップ接続できるようになります。 スマホに対応していないゲーム、例えば艦これやエロゲなんかを、なんと自宅の外から、スマホでプレイできるようになるのです! ▼自宅内のネットワーク環境で完結させるには インターネットを経由せず、自宅内のネットワーク環境でリモートデスクトップを完結させる方法もあります。 TeamViewerで、その他→オプション→全般→受信LAN接続 を「同意のみ」に変更します。 そうすると、「使用中のID」の表示がIPアドレスに変わるので、このアドレスで【メインPC】と【操作端末】を接続します。 ![]() ▼スマホの回線でリモートデスクトップを利用する際は、通信量に注意 Teamviewerなどのリモートデスクトップアプリでは、【メインPC】の画面を、【操作端末】に動画で送っています。 そのため、リモートデスクトップアプリを利用していると、通信量が非常に大きくなりがち。 いくら通信しようと問題のない環境(例えばWiFiやWiMAX)があれば良いのですが、もしスマートフォンのLTE回線(又は3G回線)を利用する場合は、通信量に注意してください。 なぜなら、携帯各社は、一ヶ月の通信量が7GBを超えると、通信速度を制限する制度を採用しているからです。 もし通信速度を制限されてしまった場合は、その月の月末まで、ネット閲覧にも不自由するくらいの通信速度になってしまい、日常生活にも支障が出かねません。 以前管理人がテザリングしまくって制限を食らった時の経験でいえば、こんな感じでしたね。 制限後は、スマホを使うのが億劫になり、利用時間が著しく減りました。 ・テキストベースのメールやLINE→まぁいける ・Googleマップ、Amazonスマホサイトの閲覧→ギリギリ使えなくもない ・画像の多いサイト閲覧→まず無理 ・動画→不可能 また、当然ながらパケホは必須です。 WoL(Wake on LAN)機能とはところで上記①②の方法は、いずれも【メインPC】が起動中のときにしか、リモートデスクトップ接続することができません。 もし【メインPC】が"電源OFF"や"スリープ"、"休止状態"になっている場合、まずは【メインPC】の電源ボタンを押して、PCを起動する必要があるわけです。 [方法①]のように、自宅の中でリモートデスクトップを利用するのであれば、それでも大きな問題はないのですが… [方法②]を利用し、さらに外出先からリモートデスクトップ接続を利用したい場合、外出時には【メインPC】を常に電源ONにしておく必要が出てきます。 さすがにそれは電気代が勿体ないし、もし何らかの原因で【メインPC】の電源がOFFになってしまった場合、リモートデスクトップが利用できない事態に陥ることとなります。 (上で紹介したリンク先でも、TeamViewerを利用して外出先からリモートデスクトップを利用する場合のハードルはたった一つ"常にPCの電源をONにしておかなければならないこと"だけだ、といったようなことが述べられています。) ▼火事の危険だって、ゼロではない 常に電源の入っているPCには、危険もあります。 万一外出中に、PCが壊れて発火、なんてことになれば、自宅に帰ってきたら家が燃えてた…なんて可能性もゼロではありませんw 特に、埃掃除などのメンテナンスを怠ったノートPCは、長時間起動しておくのは結構危険だと思います。 ◆ノートPCをサーバーにして大惨事になった話 そこで登場するのが、"WoL(Wake on LAN)"という機能。 インターネットを介して、遠隔操作でPCの電源を入れる機能です。 (リモートデスクトップではなく、単純に電源ONにするだけ) ◆Wake-On-LAN入門 WoLの仕組み- @IT このWoL機能が利用できれば、常に【メインPC】の電源をONにしておく必要がなくなり、「リモートデスクトップを利用したいな」と思ったときに、その都度、遠隔操作で【メインPC】の電源をONにすれば良くなるわけです。 ところが、このWoL機能を利用するには、通常であれば、以下の2つのうちいずれかの手続きが必要になります。 Ⅰ.自宅のインターネット契約で、(恐らくは有料オプションである)"IPアドレス固定サービス"を契約する Ⅱ.(恐らくは有料で)ダイナミックDNSサービスを契約する ▼(参考)なぜ別途特別な契約が必要なのか WoLを利用するには、"IPアドレス"という、いわばインターネットにおけるPCの住所が必要になります。 ところがこのIPアドレス、数十年前にインターネットを設計した人の気まぐれでしょうか、どういうわけか、頻繁に変わるようになっているのです。 IPアドレス(≒住所)が変わると、当然WoLの信号は目的のPCまで届かず、インターネット越しにPCの電源を入れることもできません。 そこで、上記のようなⅠ.住所を固定するサービス Ⅱ.住所変更を逐一報告するサービス のいずれかが必要になるのです。 (TeamViewerのオプションに"WoL"の設定項目がありますが、ここでWoLを利用するためにはⅠ、Ⅱのいずれかが必要になるものと思います) なーんだ、残念、と思いきや。 最近のNECの無線LANルーターの一部機種には、簡易的なWoL機能が搭載されているようです。 今回はこれを利用して、新たになにか特別な契約をすることなく、WoLを実現します。 ※なお、WoLが利用できるのは基本的に有線接続、つまりLANケーブルでインターネットに接続しているPCのみです。 無線LANではWoLは利用できません。 ![]() ↑PCとルーターが、LANケーブルで有線接続されていないと、WoLは利用できない。(画像引用:Buffalo) ルーターとPCの距離が離れているなどの理由で、どうしても無線LANを利用したい場合は、イーサネットコンバーターを利用する手があります。 この場合でも、PCには有線LAN端子が搭載されている必要があります。 NEC無線LANルーターの「WoL機能」と「ホームIPロケーション機能」を利用し、外出先から自宅のPCの電源をONにする今回のネットワーク環境は、以下のような状態です。 NEC無線LANルーターの型番は「PA-WG600HP」 【操作端末】で、外出先からインターネット越しに【メインPC】の電源をONにするのが目標です。 ![]() (※環境の構築中は、「外出先のネットワーク環境」も実際には自宅の中にあったので、Wi-Fiをオフにして、自宅内のネットワークから隔離しています。普段は、T100TA、iPhone共にNEC無線LANルーターに接続していますが、それではテストができないので。) さて、それでは行ってみましょう。 一応、NECの無線LANルーターのオンラインマニュアル。 これが結構分かりにくいんで、順を追って解説していきます。 ◆宅内LANのパソコンをリモートで起動する - Aterm機能詳細ガイド こちらのサイトも参考に。 ◆出先からスマホで艦これを快適にプレイする:NECのルータ(Aterm)を利用して出先からWake On LANでPCを起動 【1】無線LANルーターの"クイック設定Web"に接続する 購入時に付属していた取扱説明書を見てください。 「PA-WG600HP」の場合、WEBブラウザを起動して、アドレスバーに 192.168.10.1 と入力すればアクセスできます。 クイック設定Webにアクセスすると、アカウント認証が表示されます。 初期設定のままなら、アカウント名は admin です。 パスワードは、無線LANの初期設定の際にユーザーが設定しているはずなので、各自入力してください。 ![]() こんな画面が表示されればOK. ![]() 【2】"ホームIPロケーション機能"を有効にする クイック設定Webで、詳細設定→その他の設定→ホームIPロケーション設定→ホームIPロケーション機能 「使用する」にチェックを入れる。 「設定」ボタンをクリックし、「保存」ボタンをクリックする。 ![]() 【3】"ホームIPロケーション名"をメモしておく クイック設定Webで、情報→現在の状態→ホームIPロケーション名 の文字列(xxxxxxxxx.aterm.jp)をメモしておいてください。 今後WoLを利用する際、毎回使うことになります。 【4】"PCリモート起動設定"を有効にする クイック設定Webで、詳細設定→PCリモート起動設定 「使用する」にチェックを入れる。 アカウントは、セキュリティ向上のため「専用アカウント」を利用します。 今後WoLを利用する際、入力することになる「ユーザー名」と「パスワード」を設定してください。 これは非常に重要です。 決して他のサービスと同じユーザー名、パスワードを流用しないでください。 ユーザー名、パスワード共に、A~Z、a~z、0~9、-(ハイフン)、_(アンダースコア)を利用することができます。 いずれも最大64文字まで設定できます。 ![]() なお、ちょっと信じられないのですが、このユーザー名とパスワードは、WoLを利用する際にHTTPS暗号化通信を使わずに送信されている(?)ようです。 ちょっと難しいことを言いましたが、要するに、その気になれば超簡単にユーザー名とパスワードを傍受できるということ。 ですから、決して他のサービスと同じユーザー名、パスワードは流用しないでください。 また、アカウント名とパスワードは、定期的に、かつなるべく頻繁に変更してください。 アクセスポート番号は、1024~65535の間で好きな値を設定してください。 デフォルトは8080ですが、セキュリティ上変更しておいた方が良いでしょう。 設定が終わったら、「設定」「保存」をクリック。 ユーザー名、パスワード、アクセスポート番号は、今後WoLを利用する際、毎回使うことになるので、メモ(or暗記)しておいてください。 【5】端末名設定をする ここでは、WoLを利用するときに「自宅のどのPCを起動するのか」を選ぶため、PCに名前(端末名)を付けます。 クイック設定Webで、詳細設定→端末名設定→「追加」をクリック。 "MACアドレス"欄には、【メインPC】のMACアドレスを xx:xx:xx:xx:xx:xx と:(コロン)で区切って入力します。 "端末名"には、自分で分かりやすい名前を付けておいてください。 入力が完了したら、「設定」「保存」 ![]() もし「アドレスが入力範囲外です。」とエラーが出た時は、-(ハイフン)ではなく:(コロン)で区切っているか、O(オー)と0(ゼロ)の間違いがないか、そもそもMACアドレスと端末名を逆に入力していないかなど、もう一度確認してください。 ▼MACアドレスを確認するには… MACアドレスは、IPアドレス(インターネット上の住所)の兄弟のようなものです。 パソコンやゲーム機など、ネットワークに接続している全ての機器に割り当てられています。 MACアドレスを確認するには、上の方で紹介した ▼IPアドレスを確認するには… を参考にしてください。 ただし、今回見るのはIPアドレスではなく、"物理アドレス"の欄になります。 xx-xx-xx-xx-xx-xx というような形で表示されているはずです。 今回は、この"物理アドレス"を、xx:xx:xx:xx:xx:xx と:(コロン)で区切って、"MACアドレス"欄に入力してください。 ![]() 無線LANルーターの設定は以上です。 しかし、この時点でWoLを利用しようとしても、まだ【メインPC】は上手く起動してくれない可能性が高いです。 このページ下の方、【9】を参考にして、試しにやってみてもいいと思います。 「パソコン起動用パケットを送出しました」と表示されても、【メインPC】が起動しなければ、まだ設定が必要です。 続けて、PCの設定に移ります。 【6】BIOSの設定 あまりPCに詳しくない人だと、ここが一番難しいかもしれません。 まずは、【メインPC】を起動して、BIOS(又はUEFI)セットアップメニューに入ってください。 BIOSの起動方法はPCによって異なりますが、PC起動時のロゴ表示中に F2キーかDelキーを押せばBIOSを起動できるPCが多いです。 数年以上前のPCだと、こんな感じの、キーボードで操作するBIOSメニューが表示されます。 ![]() ここ数年のUEFI対応マザーボードを搭載したPCなら、非常にグラフィカルで、マウスでも操作可能なメニューが表示されるかもしれません。 ![]() 無事BIOSメニューが表示されたら、以下のサイトの「BIOS/UEFIセットアップにおける設定」の項を参考に、WoL関連の項目をEnabled(または有効)に設定してください。 マザーボードのマニュアルがある場合は、マニュアルを確認するのが一番確実です。 ◆Wake On LANでコンピュータを起動する - @IT (リンク先で解説されている、マジック・パケット送信ツールのセットアップの設定等は、今回は必要ありません) ちなみに、今回管理人が利用した【メインPC】では BIOS(F12)→Power Management Setup→PME Event Wake Up をEnabledに設定すればOKでした。 ![]() ただ、実際のところ、初期状態ですでにEnabled(又は有効)になっていることが多いようです。 管理人の環境でも、もともとEnabledになっていました。 BIOSの設定が終了したら、Save後にExitして、PCを再起動してください。 【7】ネットワークアダプタの設定 【メインPC】を起動し、デバイスマネージャーからネットワークアダプタの設定をします。 まずはデバイスマネージャーを起動してください。 ▼デバイスマネージャーを起動するには… ・Windows8/8.1の場合… 画面左下(スタートボタンの位置)で右クリック→デバイスマネージャー をクリック。 ![]() ・Windows7の場合… スタート→コントロールパネル→ハードウェアとサウンド→デバイスマネージャー ![]() ここから先は、またPCによって少し設定が異なります。 BIOSの時と同じサイトの「Windows OSでの設定」の項を参考に、設定を行ってください。 管理人の環境では以下のような感じでした。 デバイスマネージャーが起動したら、ネットワークアダプタ→該当するものを右クリック→プロパティ ![]() 「詳細設定」タブ→Wake on Magic Packet をEnabledに設定(デフォルトですでにEnabledになっていました) ![]() 「電源の管理」タブ→「このデバイスで、スタンバイを解除」「Magic Packetでのみ、スタンバイを解除」に両方チェック ![]() 設定が終わったら、「OK」をクリック。 【8】Windows8の高速スタートアップの無効化 【メインPC】がWindows8/8.1の場合のみ、設定が必要です。 【メインPC】がWindows7などの人は、【9】に進んでください。 画面左下(スタートボタンの位置)で右クリック→電源オプション→(左のサイドバー)スリープ解除時のパスワード保護→「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリック→「高速スタートアップを有効にする(推奨)」のチェックを外す→変更の保存 ![]() この設定をすると、PCの起動がやや遅くなります。 WoLの便利さと引き換えになりますが、ここは少し我慢が必要です。 【9】WoLの動作を確認する 以上で設定は終了です。 NECのオンラインマニュアルを参考に、いよいよWoLに挑戦してみましょう。 ◆ホームIPロケーション機能 - Aterm機能詳細ガイド 【操作端末】でWEBブラウザを開き、アドレスバーに、以下のように入力します。入力が完了したら、キーボードのEnterキーを押してください。 http://ホームIPロケーション名:アクセスポート番号 (例)http://xxxxxxxxxxx.aterm.jp:123456 アカウント入力画面が表示されたら、【4】で設定したWoL用のアカウントとパスワードを入力。 ![]() 「PCリモート起動実行」画面が表示されたら、"端末選択"から、起動したい【メインPC】の"端末名"を選んで、「起動」をクリック。 「パソコン起動用パケットを送出しました」と表示され、それと同時に、電源OFF状態だった【メインPC】がひとりでに起動すれば成功です。 ![]() 電源OFF、スリープ、休止状態、いずれの状態でもWoLで起動することを確認しておくといいでしょう。 終わりに【操作端末】から、WoLで【メインPC】を起動し、さらにTeamViewerで【メインPC】を遠隔操作する手順を紹介しました。 WoLに関しては、NEC無線LANルーターの一部機種に搭載されている「WoL機能」と「ホームIPロケーション機能(無料)」を利用しているので、誰でも利用できるというわけではないかもしれませんが… ![]() http://121ware.com/product/atermstation/product/warpstar/wg1800hp/ Buffaloの無線LANルーターは、一部機種で、固定IP を取得しなくてもURL によるアクセスが可能になる「バッファロー・ダイナミックDNS サービス(有料)」と「WoL」機能を提供しているようです。 ![]() http://buffalo.jp/product/wireless-lan/ap/wzr-1750dhp2/#feature-10 IO-DATAでは、上位機種でダイナミックDNSサービス「iobb.net(無料)」という機能を提供してしているようですが、WoLに関する記述はなさそうかな…? ![]() http://www.iodata.jp/product/network/wnlan/wn-ac1600dgr2/feature.htm#6 それを抜きにしても、リモートデスクトップは便利なので一度触ってみてください。 リモートデスクトップの性質上、コンマ数秒のラグや、コマ落ち、音ズレは発生しますが、その気になれば、エロゲなんかも十分プレイ可能です。 その上で、NECの(比較的最近の)無線LANルーターをお持ちの方は、WoLも機会があれば活用していただければと思います。 WoLとTeamViewerのタッグは、外出先から緊急で自宅PC内のデータが欲しい、なんて時にはとても心強い味方となります。 【ブログ内 関連記事】 ◆RemoteBootWOLで、iPhoneから自宅のPCを遠隔起動する iPhoneの「RemoteBootWOL」アプリと、NEC無線LANルーターの「ホームIPロケーション機能」を用いて、メインPCの電源をONにする方法を解説しています。 また、Windows10とOneDriveを用いて、自宅PCのファイルに外出先からアクセスする方法も紹介。
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【生態】
えめっと。
近畿圏に生息、ついにティーンエイジャーを卒業してしまった男。
【趣味嗜好】
オタク、Keyファン。
主にergクラスタだが、AngelBeats!以来アニメも見る。
そろそろ新しいPC組みたいなー、と思っている今日この頃。
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