-ダイモンのブログ-

Windows8.1で利用できる、バックアップや回復のための機能まとめ

先日、Windows8から搭載された「リフレッシュ」の機能を利用して、PCを初期化し、続けてWindows8.1へのアップデートも行いました。


▼PCのリフレッシュとは

Windows8から搭載された新機能のひとつ。
簡単に言うと…
今までメーカー製PCでそれぞれ搭載していたリカバリ・初期化の機能を、Windows標準で搭載した感じ。

具体的には、「PCのリフレッシュ」と「PCを初期状態に戻す」の2つの機能があります。

前者はドキュメントファイルや一部の個人設定、Windowsストアアプリが維持され、後者は全てを削除して完全に初期状態に戻します(クリーンインストール)。

基本的には「PCのリフレッシュ」を利用し、「PCを初期状態に戻す」は、PCを誰かに譲渡したりする際に使う機能ですかね。

今回は、その「リフレッシュ」のときに使える"リフレッシュ用の回復イメージ"を作成しようと思います。

"リフレッシュ用の回復イメージ"は、コマンドプロンプトのrecimgコマンドから、手動で作成することが可能。
特に自作PCユーザーは、PC購入後ある程度環境を構築したうえで回復イメージを作成しておくと、初期化の手間が非常に少なくなるので、便利に使えそうな機能です。

解説サイト。(どこも似たような内容ですが、一応羅列…)
Windows 8ユーザーズ・ワークベンチ 自分の環境をスピーディに取り戻す
8.1登場の前にWindows 8の「回復」機能でシステムを保存
Windowsスマートチューニング 「PCのリフレッシュ」用イメージを作成する
自分専用にカスタマイズした「Windows8」再インストールディスクの作成手順


recimgコマンドで、リフレッシュ用の回復イメージを作成する


では、早速始めましょう。
作業を始める前に、適用可能なWindowsUpdateがないか確認して、念のため一度PCを再起動しておきました。

用意が出来たら、画面左下、スタートボタンの位置にマウスカーソルを移動し、右クリック→コマンドプロンプト(管理者)
11-cmdAdmnstatr.jpg

コマンドプロンプトが起動したら、
recimg /createimage (ファイルを作成する場所を指定) と入力します。

今回は、(C:)ドライブに「RefreshImg」というフォルダを作成し、さらに作成した日付が分かるよう「131220」というフォルダを作成しました。
(フォルダは自動で作成されます。あらかじめ手動でフォルダを作成しておく必要はありません。)
1388057582WvpKzRMm5K2UeWJ1388057581.gif
(クリックで拡大)

最後にEnterキーを押すと、"リフレッシュ用の回復イメージ"作成が始まります。
途中でやめたい場合は、Escキーで中止できるそうです。
13-実行中

1%の状態がしばらく続きます。気長に待ちましょう。
今回の場合、作成には17分かかりました。リフレッシュの直後だったからか、比較的すぐに終わりましたね。
ネットを見ていると、場合によっては数時間かかることもあるようです。
13-実行中b

「回復イメージの作成と登録が正常に完了しました。」と表示されれば終了。
右上の×ボタンを押して、コマンドプロンプトを閉じて構いません。
14-17分で完了

エクスプローラで、ローカルディスク(C:)→RefreshImg→131220 を見ると、「CustomRefresh.wim」というファイルが作成されています。
これが"リフレッシュ用の回復イメージ"の実体ですね。
15-wimファイルが作成されている131220

ちなみに、サイズは4.21GBでした。
15-wimファイルが作成されている131220b

今後「リフレッシュ」を実行すると、自動的にこの"リフレッシュ用の回復イメージ"が利用されるらしいです。
あいにく、"リフレッシュ用の回復イメージ"を作成してからは、まだ「リフレッシュ」を利用する機会がないので、試していないのですが(汗;

回復ドライブも作成してみた


「回復ドライブ」もWindows8から搭載された新機能です。
Windowsが起動しなくなった際に、USBメモリに作成した「回復ドライブ」を利用して「リフレッシュ」を実行したり、また「セーフモード」などのトラブルシューティングを行うことができます。

8.1登場の前にWindows 8の「回復」機能でシステムを保存

メーカー製PCの場合は、リカバリー用のイメージが保存された「回復パーティション」のバックアップも、このUSB「回復ドライブ」に作成できるそうです。


メーカー製PCでリカバリー用のDVDが付属していない場合、リカバリー用のイメージは「回復パーティション」という場所に保存されています。
ただ、この「回復パーティション」はHDDに保存されているので、万一HDDがぶっ壊れたりしたときには「回復パーティション」も一緒に逝ってしまうことになるわけです。

そりゃ困るよね、ってことで、「回復パーティション」のバックアップを、USB「回復ドライブ」に作成できるようになっているらしい。

たぶん詳しいことはパソコンの説明書に書いてあるので、一度読んでみることをお勧めします。
HDDがぶっ壊れてからでは遅いです。

あいにく私のPCは、メーカー製PCではなく自作PCなので、「回復パーティション」とか言うのはありません。

代わりに、今回作成した"リフレッシュ用の回復イメージ"を、USB「回復ドライブ」にバックアップできたりするのかなー、と思ってましたが…
残念ながらそういう機能はないっぽい。


とりあえずUSB「回復ドライブ」作成の手順。

あらかじめ、「回復ドライブ」を作成するUSBメモリをPCに接続しておきます。
USBメモリの中身はすべて削除され、上書きされてしまうので、注意してください。

コントロールパネル→システムとセキュリティ→アクションセンター→回復
00-コントロールパネル131226

続けて「回復ドライブの作成」をクリック
00-コントロールパネル131226b

すると、「回復ドライブの作成」ウィザードが立ち上がります。
メーカーPCの場合、「回復パーティションをPCから回復ドライブにコピーします」にチェックを入れることができるようですが…
自作PCでは、ブラックアウトしてチェックすることができません。。
02-回復パーティションはない

そのまま「次へ」進むと、「回復ドライブ」を作成するUSBメモリを選択する画面に。
なんか沢山ありますが、今回はFドライブがUSBメモリです。
04-Fドライブを指定

最終確認。USBメモリの中身はすべて削除され、上書きされるので注意。
05-確認画面_作成

作成中...
06-作成時間は1分弱

完了。
自作PCでは、メーカーPCのように「回復パーティション」をコピーする作業がないため、1分ほどで終了します。
07-完了_回復ドライブ

PC(旧:マイコンピュータ)からUSB「回復ドライブ」を見てみる。容量は300MBほどでした。
メーカーPCで「回復パーティション」をUSB「回復ドライブ」にバックアップする場合は、もっと巨大になるはずなので、8~16GBのUSBメモリが必要になるんじゃないかと思います。
08-容量は300MBほど2

今後、もしWindowsが起動しなくなった場合は、今回作成したUSB「回復ドライブ」を利用して「リフレッシュ」を実行したり、また「セーフモード」などのトラブルシューティングを行うことができます。
ただこれ、Windowsのインストールディスクで代用できるんじゃ…(?)
自作ユーザーは、あまり回復ドライブを作成するメリットはなさそうかも。

(メモ)フルバックアップイメージの作成も可能


今回はWindows8からの新機能"リフレッシュ用の回復イメージ"を作成しましたが…
システムのフルバックアップイメージ作成機能も、まだ残っているようです。
以下のような具合で、名前がどんどん変わっているようですけど。

Windows7では「バックアップと復元」
Windows8では「Windows7のファイルの回復」
Windows8.1では「システム イメージ バックアップ」

「リフレッシュ」を利用してPCを初期化する場合、個人用ファイルなどには手を付けません。
今回recimgコマンドで作成した"リフレッシュ用の回復イメージ"も、Windowsの根幹部分のみを保存したファイルで、個人用ファイルは含まれていません。

一方、フルバックアップイメージは、個人用ファイルから何から、とにかくHDDを丸ごとコピーしてバックアップする機能。
「リフレッシュ」では一部の設定などがリセットされてしまいますが、フルバックアップイメージならば、そっくりそのまま完全に、バックアップを作成した時点の状態にPCを巻き戻すことができるわけです。
(そのかわり、個人用ファイルまでバックアップを作成した日の状態に巻き戻されてしまう)

リフレッシュとフルバックアップイメージ、どちらが便利と考えるかは人それぞれかと思いますが、一応フルバックアップイメージの作成法も紹介しておきます。

コントロールパネル→ファイル履歴→(左下)システム イメージ バックアップ
01b-windows7nofairunokaifuku.jpg

バックアップファイルの保存先を指定します。今回はNドライブにバックアップを作成します。
02-システムイメージの作成131220

バックアップに含めるものを指定します。
Cドライブは必須。その他、なぜかDドライブとEドライブまでチェックが入っている。
システムドライブはCドライブだけで、あとはデータ用なんだけどなぁ。
03-フルバックアップ131220

合計1.06TB!?何の冗談だ!
バックアップ1TBオーバーとか流石にアレだわ…
というわけで、今回はフルバックアップイメージの作成はあきらめました!
05-バックアップ1TBとか勘弁してください。キャンセル。

なお、イメージから復元する時は、チャーム→PC設定の変更→保守と管理→回復→PCの軌道をカスタマイズする→今すぐ再起動するをクリック。
再起動時の画面で トラブルシューティング→詳細オプション→イメージでシステムを回復 から利用できるそうです。


システムの復元の起動方法


「システムの復元」は、WindowsXP時代からある機能。(それ以前のことは知りません)
PCに何か問題があった時、システムの復元を利用すれば、個人ファイルを維持したまま、PCを以前の状態に戻すことができる機能ですね。

Windows8.1でも利用できるので、起動方法を。
途中までは、上で紹介したUSB「回復ドライブの作成」と同じです。

コントロールパネル→システムとセキュリティ→アクションセンター→回復


「回復ドライブの作成」ではなく、「システムの復元の構成」をクリック。


「システムの保護」画面が開きます。
C:ドライブの保護を「有効」にしておけば、システムの復元が利用できます。

WindowsUpdateや、ソフトをインストールした際など、特定のタイミングで自動的に復元ポイントが作成されるはず。
また、「作成」をクリックすれば、今すぐ復元ポイントを作成することもできます。


実際にシステムの復元を利用したいときには、「システムの復元を開く」をクリック。
16-システムの復元を開く131226

システムの復元ウィザードが開き、任意の復元ポイントを指定すれば、システムの復元が実行されます。
17-システムの復元ウィザード131226
18-任意の復元ポイントを選択

ただシステムの復元は、頻繁に利用しているとWindowsが不安定になる可能性があります。
あくまで、リフレッシュ・初期化・リカバリ前の最後の手段と考えておくのが個人的にはお勧めですね。

ファイル履歴


大事なファイルを自動で守る Windows 8の「ファイル履歴」
レッツ! Windows 8 - 「ファイル履歴」でユーザーファイルをバックアップ
Windows 8の機能とソフトウェア - ユーザーファイルをバックアップする「ファイル履歴」
Windows 8.1の改良点/システム全般 - Windows 8.1で変更されたコントロールパネル

「ファイル履歴」も、Windows8から新たに搭載された機能。
Mac OSXには「TimeMachine」という似たような機能が、以前から搭載されているらしい。

「ドキュメント」「ミュージック」「デスクトップ」といった個人ファイルを、外付けHDDなどに1時間ごとに自動でバックアップすることができます。
変更のあったファイルのみバックアップする差分バックアップですね。

また、ファイル履歴では(外付けHDDなどの)容量が許す限り、過去のバックアップファイルを削除せずに保持することも可能。
編集・保存を繰り返しているファイルでは、同じファイルが複数の世代にわたって保存されるということになります。

なお、Windows8ではこの「ファイル履歴」と「リフレッシュ」を使うのが前提らしく。
「ファイル履歴」を有効にすると、前述の「フルバックアップ=Windows7のファイルの回復」を定期的に自動で実行・作成することができなくなるそうです。
(逆に、フルバックアップの自動実行スケジュールを有効にしている場合は、ファイル履歴が利用できなくなる)

ファイル履歴からのサルベージは、専用のUIで行うことになります。
filehistory498l.jpg

【Windows8.1 関連記事】
Windows8の新機能「リフレッシュ」がなかなか便利だった
Windows8.1にアップデートしてみた&アップデートで発生した問題
◆Windows8.1で利用できる、バックアップや回復のための機能(この記事)
Windows8.1で、3TBのHDDを増設する

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近畿圏に生息、ついにティーンエイジャーを卒業してしまった男。

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