MSがハードウェア製造に乗り出したWindows8タブレット「Surface」がイカす |
少し前にうわさが立ちましたが… 今年年末発売との見方が強い、Microsoftの最新OS、Windows8。 タブレット端末でのタッチ操作を意識した、MetroUIというタイル風インタフェースは、各所で取り上げられているのですでに目にした人も多いでしょう。 今回、そのWindows8を搭載したタブレット端末を、Microsoft自ら発売すると発表されました。 ![]() ![]()
ご存知のように、Windows搭載PCは、国内メーカーであれば東芝・SONY・NECといったハードウェアメーカーから発売され、MicrosoftはあくまでWindowsを提供するソフトウェアメーカーでした。 しかしライバル企業であるAppleの、ハードウェアからソフトウェアまで一貫して開発・製造するという強みに対抗するためには、Microsoft自らタブレット端末を開発する必要があると判断したのかもしれません。 今回のWindows8タブレット「Surface」で、Microsoftは自らタブレット端末市場に参入します。 ![]()
このタブレット端末の特徴は、ディスプレイカバーも兼ねる、着脱可能な専用のキーボードに対応すること。 あくまでタブレット端末だけども、キーボードを開いて背面のキックスタンドを立てれば、机の上でノートPC的な使い方もできるようになります。 ![]() ![]() なお、ディスプレイカバーも兼ねるというキーボードは、2種類ある模様。 ひとつは厚さ3ミリの感圧式タッチパネルの「Touch Cover」 もうひとつは従来の物理キーを備え、タイプ感のある厚さ5ミリの「Type Cover」 この動画を見ると、Touch Coverはキーの凹凸がほとんど無いことが分かります。 静電容量式ではないので、キーボードの上に手を置いても、ffffffffffffffffって入力されたりはしないのかね? ◆MicrosoftのWindows 8搭載タブレット「Surface」紹介ムービー ![]() ![]() キーボードは磁石でくっついており、簡単に取り外して普通のタブレットとしても利用可能。 ![]() ![]() ![]() キーボードについては、こちらの動画とか見ると分かりやすい。 ◆MSタブレット「Surface」のキーボードがよく分かる動画 また、「Surface」タブレット本体も2種類発売されます。 ひとつは、スマホ・タブレット用CPUであるARMプロセッサー搭載版。 OSにはARM版Windows8こと、WindowsRTを搭載します。 もうひとつは、通常のPC用CPUであるIntelIvyBridgeプロセッサー搭載版。 OSには通常のWindows8Proを搭載します。
なお、ARMプロセッサーのタブレットに搭載されるWindowsRTでは、従来のWindowsソフトウェアは動作しません。 WindowsRTでは、WindowsStore経由で配信・販売されるメトロアプリのみ利用可能?らしい。 また、WindowsRTにはMicrosoftOffice15が標準で搭載されます。 ところで、WindowsStoreで配信されるメトロアプリは、基本的にWindows8でもWindowsRTでも動くんでしょうかね? iPadとiPhoneみたいに、「WindowsRT専用」「Windows8専用」のアプリもあると思っておいた方がいいのか。 まだそのあたり自分はよく分かってないのですが… いずれにしても、これだけは確かで。 ARMプロセッサー搭載(≒WindowsRT搭載)タブレットでは、エロゲは動かん。 当たり前ですが、エロゲは従来のWindowsソフトウェアなので、従来のWindowsソフトウェアと互換性の無いWindowsRTでは動きません。 もしかすると、どっかの賢い人がWindowsRTで従来のソフトウェアを動かす手段を開拓するかもしれませんが、基本的には無理でしょう。 なので、ベッドで寝ロゲ(寝転がってエロゲ)をやりたいなら、IntelかAMDのx86/x64CPUを搭載したタブレットを購入する必要があるわけです。 今回の「Surface」を購入するなら、絶対にIvyBridge版ですよねー。 でも、ARM版に比べてIvyBridge版はやや厚さや重さが大きいみたい。 消費電力も大きいだろうし、大容量バッテリーが必要、ってことでしょう。 1キロ弱(Ivy版Surfaceは903グラム)のタブレットって、かなり重そうな気もしますが… 一方で、従来のWindowsソフトウェアという過去の資産を生かせるのは圧倒的なメリットです。 来年、Intelの次のCPUであるHaswellが発売され、消費電力が下がってくれば、ARM版Windows8タブレットの存在価値も同時に下がってくるのかも。 一方でARMの性能は上がってくるだろうし、タッチ操作で従来ソフトを動かすのは不便だから、結局使わなくなってしまう可能性はあるかな…? ◆2012年のPC業界を占う:本田雅一のクロスオーバーデジタル ◆モバイルPCの使い方を変えるHaswell:本田雅一のクロスオーバーデジタル ![]() 価格に関しては、ARM版(WindowsRT搭載)が「競合するARM搭載タブレットと同程度」、IvyBridge版(Windows8 Pro搭載)が「同スペックのUltrabook並み」ということで。 Ultrabookということで1000ドル以下、8万円前後くらいで出してくるのかな。 一方で、WinrodwsRTのライセンス料に関してはこんな話も。 ◆MS、Win8のタブレット版「WindowsRT」に85ドル前後を要求か 「これではiPadと戦えない」 Windows7のパッケージ版が2.5万円なこと、WindowsRTには標準でMicrosoftOfficeがつくことを考えると、案外安いんじゃ?って気もしますが。 最大のライバルであるiPadが4万円強から販売されていることを考えると、そのうち7000円弱をWindowsRTのライセンス料に取られるとなると厳しいものがあるのかも知れません。 今年の年末、果たしてWindows8/WindowsRT端末は一体いくらで発売されるのか。 注目が高まります。 今回はMicrosoftの「Surface」を紹介しましたが、何もWindowsRT端末はMicrosoftだけが製造するわけではありません。 従来のWindowsと同様に、パートナー企業(サードパーティ)からもハードウェアが提供されます。 Windows8の発売を半年後に控えたこの時期、Microsoft以外のハードウェアメーカーも、なかなかにユニークなタブレット端末・ウルトラブック(≒薄い・軽い・高性能なノートPC)を発表しています。
以前の記事で、タブレットとしても、DVDドライブまで搭載したノートPCとしても使えるWindows7搭載タブレットを紹介したことがあります。 ◆Windowsマシンの新しいカタチ!? ドッキングするタブレット端末「LaVie Touch」レビュー ◆NEC「LaVie Touch」レビュー、PC感覚で安心して使えるWindows 7タブレット この「Lavie Touch」から余計な機能を省いてスタイリッシュにしたような感じの端末が、Windows8と共にたくさん発売されるようで、ちょっとワクワクしますね。 おまけ。 上でチラッと、Windows8タブレットでエロゲ、って話をしましたが。 最近はAndroid端末やiPhoneといったスマホ・タブレットでも、エロゲをプレイできるサービスが複数出てきているようです。 ◆美少女ゲームストアアプリ「どろっぷす!」が登場。各タイトルは980円~の低価格で提供。アリスソフト、NEXTONらのブランドが参加 ◆ついに・・・・iPhoneでエロゲが出来る時代に!!【LIAPP for iPhone】 いつだったか記事にした、エムトリックスというAndroid専用エロゲ販売サイトといい、Windows7搭載ケータイ(WindowsPhoneとは全くの別物)にエロゲをインストールする猛者といい… まったく、エロの力は絶大だな!w
【以下追記】 その後、IT系ブログサイトではさまざまな反応が掲載されています。 以下囲みの中はすべて抜粋しての紹介。
これまで、なるべく多くのメーカーにハードウェアを製造してもらうことで利益を上げてきたWindowsですが。 今回、Microsoftはハードウェアとソフトウェアの両方を一貫して作ることで、製品の品質を上げようとしています。 一方で、他のハードウェアメーカーからは、やはりこの方向転換に対して批判の声もある模様。 ◆HP、ARM版Windowsタブレットを延期 MS独自タブレットを批判?
Surfaceのキーボードが使い物になるのなら、それはモバイルコンピューティングの革命になりうるかも…?
ビル・ゲイツが、「ジョブズ氏の業績は“驚異的”だがアップルにはSurfaceのような端末が必要」とまで自信を覗かせるSurface。 Apple共同創業者のSteveWozniak氏は、「ジョブズが生まれ変わってMicrosoftにいるのじゃないか」なんていったようです。 そのSurfaceの、端末として(あるいはタブレット用OSとしてのWindows8への評価も含め)の評価は高いながらも、やはりネックとなるのは価格なのか。 噂では、当初の発売はWi-Fiモデルのみ、価格はWindowsRTモデルが約4万8000円、Windows8 Proモデルが約8万円らしいですが… ◆Surfaceの価格、WindowsRT版が599ドル、Windows8 Pro版が999ドルか ◆【噂】マイクロソフトSurfaceってどうやらWiFiのみらしい 上のほうで、勝手にIvyBridge版(Windows8 Pro版)は「Ultrabookということで1000ドル以下、8万円前後くらいで出してくるのかな」とか勝手なこと書きましたが、やはりそれくらいの価格になる可能性が高そうでしょうか。 Surfaceのキーボードの完成度はまだ分かりませんが、やはりタブレットをメインPCにするのはちょっと難しい気がするので、サブ端末として考えると、「ちょっと気軽に」買える価格ではないのかなー。。
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Author:Emmett
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えめっと。
近畿圏に生息、ついにティーンエイジャーを卒業してしまった男。
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そろそろ新しいPC組みたいなー、と思っている今日この頃。
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